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循環器内科
循環器内科の診療について
当院の循環器内科では高血圧や不整脈などでお悩みの患者さまを診療しています。
循環器内科とは、心臓と血管の病気を診る診療科です。高血圧や動脈硬化、心筋梗塞、狭心症、脳卒中、心臓病、不整脈などが対象となります。動悸や息切れ、心臓の痛み、健康診断時に心雑音を指摘された、正常値の血圧(最高血圧140、最低血圧90)以上と診断された方は一度受診をご検討ください。血圧が140/90mmHg以上のことを高血圧と言います。通常運動などで血圧は上昇しますが、この一時的な血圧上昇は、高血圧ではありません。高血圧とは、安静状態の血圧が常に正常値よりも高い状態を指します。長期の高血圧は、動脈硬化を誘発する可能性が高くなります。また動脈硬化が進行すると、眼底出血による視力障害、脳梗塞・脳血栓による手足のしびれ、冠動脈硬化による胸痛、不整脈、腎硬化症などが発症します。動脈硬化は動脈が硬くなり血液をうまく送れず、十分な栄養・酸素が臓器に十分いきわたらなくなり、正常に機能しなくなることを動脈硬化と言います。動脈硬化が進行すると、心臓に大きな負担がかかり高血圧、心肥大、心不全などにもつながり、死亡リスクの高い病気の原因にもなります。生活習慣の見直しで改善できますので、高血圧の方は注意が必要です。
高血圧
当院でも会社の健康診断などで異常値を指摘された患者さまが増加傾向にあります。
そのような患者さまの中でも「血圧が高い」と指摘された方には、診療の一環として毎日同じ条件でほぼ決まった時間に血圧を測定して記録する家庭血圧ノートをお渡しして、診療の際に持参していただいています。
さらに当院では24時間自動血圧計を装着していただき30~60分間隔で血圧を自動計測していただく場合もあります。
そのうえで治療が必要と診断された患者さまには、投薬治療と生活習慣の改善サポートを行います。
その際に、当院では特に塩分摂取量に着目した食事指導を行っています。
患者さまの尿検査結果から塩分摂取量が推定できます。
過剰摂取の患者さまには薄味の食事をおすすめするなど、検査数値に基づいた指導を実施しています。
不整脈
当院にも胸の動悸や脈の乱れを訴える患者さまが来院されることが多々あります。胸の動悸や脈の乱れは不整脈の時に発症する代表的な症状です。
当院では軽視することなく、綿密な検査を通じてより詳細な診断をすることを心がけています。
当院では不整脈が疑われる患者さまにはホルター心電図による検査を実施しています。
ホルター心電図とは身体に装着して普通に生活していただくだけで24時間にわたって心電図を測定できる検査機器です。
24時間で不整脈が発生したタイミングをしっかりと記録しておくことができます。
ホルター心電図を使用した検査によって不整脈が発見された場合、当院は飲み薬で治療します。
狭心症
心臓に酸素を送る冠動脈が動脈硬化などによって狭窄を起こし、心臓の筋肉の収縮に必要な血液(酸素)を送りきれないため、酸素不足をきたして胸痛などの症状を起こす病気が狭心症です。
狭窄ではなく閉塞によって途絶するのが心筋梗塞です。
50~60歳代に多いですが、40歳代にも見られます。男性に多い疾患です。
心筋症
心臓の筋肉(心筋)の病気です。心臓は血液を送り出すためのポンプの役目をしており、心臓の壁(心筋)が伸縮することで全身に血液を送りますが、壁が厚くなったり、薄くなっていたり、伸びたりすると、心筋の伸縮が異常になり、血液が正常に送り出せなくなります。
心筋症にはさまざまな種類があります。
■拡張型心筋症
60歳前後の人が多く10歳以下の子供からお年寄りまで幅広い年齢層で発症します。
コクサッキーウイルスやアデノウイルス、C型肝炎ウイルスなどのウイルスによる真菌へ感染すると運動時に動悸や息切れ、不整脈、むくみ疲れやすいといった症状が出ます。
■肥大型心筋症
自覚症状がなく、急死することもあります。突然死することもある病気です。不整脈に伴う動悸や息切れ、眩暈のほか、運動時の呼吸困難、胸部の圧迫などがあります。